遺言

ちらしのうら

廃棄

車の波に飲まれたら死ぬ、肺の中まで水を満たせば死ぬ。血を排水口にたくさん流したら。炎天下走り続けたら。この錠剤をいくら胃に詰め込めば。

ともだち、になるには、なにか、魅力的なものがなくてはダメだと思うの そうすると、私は、塵箱に捨てるのが丁度いいくらいの私は、一体、どうやって、何を差し出せば、そばに置いておいてやってもいい。と、思って貰えるのだろう。捨てられないようにするには?

そんなこと考えるだけ無駄なのに、ひとりでいれば、夜のなかでは、これでもいいと思えるのに、世界には他人がいすぎて、なぜと思わずにはいられない。なぜひとりきりなのだろう。なぜ、塵箱に捨てて貰えないのだろう。なぜ、生かしておくの?要らないと言うくせにどうして?

 

寝る。どうか良い夢を。