遺言

ちらしのうら

あなたへ手向けるやさしさと、私へ宛てるあい

どうでもいいなんて真っ赤な嘘。でも

私が信じて、「たすけて」と言った、今ではもう、その人の判断次第では私は抹消されてしまう。そういう関係になってしまった、大事だったひとには、ここの存在も、教えてしまったから。もしかしたら、万が一を思って

セロクエルを飲まずに寝たら、夜中も何度も目が覚めたけど、ほら、ちゃんとこうして朝に目が覚めた。ねえ、これでゆるしてくれますか

私にとって眠りは、唯一の救いであった、やさしく包んでくれて、ひとりきりでいても、それでいいのですよ。と、撫ぜて、御本を読んでくれる。疲れたでしょ、ゆっくり休んでね、と

でもおかあさんは、そんなわたしがきらいなんだ、と思う。だらしなくてみっともないから

眠りは、ね、私の身体が心を護ってくれるの。私達は、いっしょにいるのに、お話することは出来ない。でも、お互いを想っている、と言うことは、こうして知ることが出来る。眠りすぎる時は、身体が心配してくれてる時なんだって。心はそう思う

時々、他人といるととても不安になるけれど、でもね。私はひとりきり、ではない。身体が一緒についててくれて、それに、撫ぜてくれる私も、心配してくれる私も、寄り添ってくれる私も居るから、私は、本当に愛されていて、しあわせなんです。だからここに居られる。こわいたくさんの他人がいる世界でも。愛してくれて、ありがとう。もう、だいじょうぶです。