遺言

ちらしのうら

「あ い し て い る」

いのちに惨い扱いをできるのはひと ひとはいのちの為じゃない殺しをして、殺すよりひどい扱いだって平気でできる。それを分かっていて、「ひとりではいきていけない」ひとは、弱くて、憐れで、いじらしい…。食べ物を自力で獲ることができない。寒さや暑さに晒されれば、社会から不要だと言われればお前なんて不要だと言われれば死ねと言われれば、生きていくことさえできない人間という生き物は斯くも

 

虐めるひとのきもちも、虐められる苦しさも…

死ぬほど苦しくても息を止めない体も。死ぬほどの苦痛を与えても死にたくないと縋る子も。「愛している」から、「愛している」から

…「愛している」なら、望まれていなくても