遺言

ちらしのうら

いままでへらへらと笑っているだけの医者が真剣な表情で「薬をやめて学校に行くの難しい?」と聞いた

簡単ではないと思うと答えたのが仇となった

医者は、隠れて自傷してても全然いいけどそれがこうしてバレてしまったら学校に行くのを許可できない。と言った

学校はそれに従う。とのことで。

全部仕組まれているみたいだった

あれよあれよと転がり落ちて

落ちた先には冷たい目で、知ったことないと、お前など目に映らないと過ぎて行く大人たち

ああ、もう、居場所はもとより、行く宛までなくした。

みんなあなたの体が心配だからと拘束具に繋ぐ

死んでいなければ死んでいたって構わないのだ

なら殺して欲しかった

こんなふうに、生かされて、どうすれば、いいのだろう、

 

ここを辞めさせられたら、あの子のところへいきたい

ここに居たかった、だけど、…

居られないならもう良いだろう