2018-11-20 退路 ラムネ先生のくれたメールを見返す 私は本当にラムネ先生が好きだった あの人は私のことを想ってくれた でももう届かない 大人になる ということはこういうことなのだろう まだ幼さを残したラムネ先生と共有するひみつは甘く瑞々しく 大人はにがい、にがい味がする 私はとても苦手だ 大人にならねばいけないのなら死んだほうがマシ 私は大人にはなれない 私はこどものまま大人の毒に宛てられて死ぬ それでも良いのだ ラムネ先生が悲しんでくれたらいいな 先生が泣いてくれたらな 私のために泣いてくれたらな。