遺言

ちらしのうら

無題

もう何が怖いのかわからないほど、すべてのものが怖くてたまらない。

人とすれ違うことも、自分の意見を面と向かっていうことすら

自殺未遂をしたあの日を、「どうしてたった、行くだけでよかったのに、それができなかったの?」と、言うのなら、私と一緒についてきてくれればよかった、のに

「死んだら悲しむ」なら、どうか一緒に死んで、それか、その手で殺して、くれれば

わかってる。私とあなたは、どうしたって他人で、あなたにはあなたの都合があって、つながりがあって、私ばかり面倒を見ることができないことも、仮にあなたが四六時中一緒にいてくれたって、私は何一つ報われないことも…

私は私のままで、唯一一緒にいてくれて、一緒に逝ってくれるのが私自身だけで、生きていくのもこの身で、死んでいくのもこの身であることを…知っているよ

あなたを巻き込むつもりはないの だから自由にして 自由にさせて

あなたはあなたの人生を、しっかり生きていけばいいと思うの

もし本当に悲しみがあなたを襲っても、あなたならそれを埋めることができる、と私はそう思います

私は私のこの私自身ですら埋められない悲しみを、もうどうすることもできない

もう許してほしいのです