遺言

ちらしのうら

お手手繋いで地獄行き

また自殺をしようとする夢

学校で、男の先生とふたりで話した

修学旅行の直前で、だけど、私はそれには参加出来ず、その前に病院にぶち込みます、良いですね。という話だった。嫌ですなんて言う権利は当然無い。私は惨めで泣きそうになった。この男と話す前、薬局で買った薬で口も目もからからに渇いていたから、そうすることは無かったけど

…ここに来る前、トイレで急いで開封して、その時、詰め物のビニールにつられてバラバラと数錠、汚い床に転がった。たかが数錠であっても何よりも大切なものだったから、捨てるなんて考えは微塵もなくて、拾い集めて纏めて口へ放り込んだ。

病院にぶち込まれたらお仕舞いだ…だから、その前の晩に、死ぬことを決意した その時初めて泣いた

どうやって死のう、ばれないように、じょうずに死ななければいけない。失敗はゆるされない。首を吊るか、切るかのどっちかで、でも痛いのはこわいなあ、吊って失敗したらやだなあ…なんて考えている時だけは素直に泣くことができた

死ぬの、嫌だね。怖いね。と、背を撫ぜてくれる自分が泣いてもいいんだよと言うから。怖いも嫌だも切り離さなければ、死ぬことなどできない。何としても、ここで死なないといけなかった

でなければ自分は一生、自分を許すことができない 人として生きることも、死ぬこともできない そんな気がした