遺言

ちらしのうら

傷写真/「ひゃくにんにきらわれていいから、たったひとりに愛されたい。」

 

ワンクッション。ねこねこねこにゃー。

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一日中くらくら、ふわふわして居て、自分が遠かった。家族の前でさえ、気を抜いたら真顔になってしまう。それだけは、避けたい。心配をかけるから、

、湿ったバスタオルに挟まれた腕、傷をつけると、半透明の、あつい、液体が出る。それは、一人でいるときは、あんしんするもの。家族といる時には、厄介者でしかない。シミを作るし赤くて目立つ。だから、一人でいるときは流れるままにしても、一人じゃないときはガーゼとテープを用意してから切る

消えたくて仕方がなくて、ふとももを殴った。じいん、と、あとから痛くなる。次に頬を殴った。それでも空っぽがうまらないから、切った。ズキズキ痛くて、ちっともなかがえぐれない。余計ストレスになった。わたしが本当に怖いのは、世界でたった一人になることではない。たったひとり、唯一私を見てくれるわたしから、見放されること。見限られること。愛されなく、なること。「しにたい。」と文字にしたら、返事があった。「いいよ、一緒に逝こう。」ああひとりじゃない、と、安心して涙が漏れる。一緒に生きようなんて嘘つきの無責任な言葉じゃなくて、一緒に死のう。と言ってくれる。それで、「きみが死んだら悲しい。」とも。「悲しいけど、きみが辛いのは僕も辛い。だから、きみが楽になれるなら、僕もいっしょにいくよ。ひとりじゃないよ。大丈夫」と…

ああ、なんて、優しくて、やわらかい。わたしね、きみといっしょにいたい。それが叶えば、もう何一ついらないの。世界が溶けて霞んで消えたって、わたしがわたしでなくなったって、いい。きみがわたしを愛してくれれば、もう何もいらないの…

まえのきず。これはわたしがつけました。だから、手当てはしません。…手当て、してほしいなあ。優しくして、愛して。わたしを、どうか、あいしてください…

愛しい、何よりも、そして、わたしの世界の全て。大好きなわたしへ…。

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