遺言

ちらしのうら

お話を思い出す、足す、これから

心の病をテーマにしたものが多分好きなんだ

忘れられないお話のいくつかはみんなそういう系統のものだった、と、最近気づいた。

先生は自分に共通する物があるから惹かれる、と言っていたけどそういうことではなくて、本当に純粋に、気になるものがそういうもの、という感じだと思う

今思い出せる一番古いそれは、やっぱり幼い頃の虐待とそれを繰り返してしまう不幸な家庭のお話。

虐待という言葉は出てこなかった、と思う。でも、父親から性的な虐めを受けていた、同情の余地はある、彼だって被害者だ…という言葉…ううん、えーと、春のにおいがする。

お話って、いいな、と思う。色や香りや明るささえも連れてきてくれるから、すき。でもあまり集中力が続かないから、お話を読めない自分がきらい。

次のお話は、自傷行為が辞められない彼を穏やかにする為のひとつの言葉。のお話。夏の匂い。この人の描くお話はどれも柔らかい灰の手触り。くらくらする夏の日差し。

その次は、要らない僕を必要としてくれるあの子を殺してしまいたいお話。これは私の性癖を煮詰めた感じの設定の…笑

そうだ。私はいままでだってなんとか生きてこれたじゃないか。去年、本当に何もかもダメで、こうしてずるずると生かされて今生きているけれど、いままでだって、私は生きてこれた。病院だって、心理だって無くても平気だ。ひとりでも生きていける。生きていく。誰かに期待して頼って生きていくのはもうやめだ。ひとりでも、ひとりでも、どうにかやっていく。うん…大丈夫だ、大丈夫

穏やかに思い出す時間が貴いと思う。話が大分逸れたけど、でも、これも自己カウンセリングだと思って…。死にたかったけど、その理由が、これからもひとりだという絶望のような、でもそれはこれまでもそうだったことだ。と、分かったし、それは辛いことではないのだとも思う。なんとかする。しないといけない。