遺言

ちらしのうら

傷痕(外側)

なんかもう数えられない。

 

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小さい頃いとこの家で読んだこどちゃのおまけであった、つるつるまんまるの心にトゲが1本、2本、3本…と増えて、終いにはトゲトゲだらけの心なり、だけどそれは綿毛のようにふわふわの心…っていうお話がすごく印象に残っている。(説明が下手でごめんなさい)

トゲが数本の時は刺さるしチクチクしてるけど、たくさん生えてトゲまみれになると刺さらない、っていうアレです。

この腕も、数えることの出来ない傷で、一周まわって普通の腕に見えるんじゃ!?と思ったりします。無いか。

でも傷痕、とも見えないような…?

リスト、アームカッターさんの腕はふわふわしている、って前も書いたけど、本当にそうで。

渦中にいて、まだ赤赤としたケロイドばかりの時は身を守るように硬い皮膚も、それが落ち着いて数年経つと、ふわふわの皮膚になる。私はそれが、その人の、幾多の困難を乗り越えた優しくやわらかな心を表して居るようで、とても好き。

私はもう10年もこんなことをしているので、最早開き直って、真夏のカーディガンもとうのむかしに慣れたけど、それでも後悔…は、節目節目に付き纏うのかな、って思います

それでも、許してあげたい。

過去を帳消しにしたいなんて思わない

無かったことになどしない

ちゃんとあのときを生きて、いまここにある。それを忘れない。

私は本当に自分に甘々なので、苦しい中に居てそれでも頑張る私を応援したいし、それが終わったあとはうんと褒めてあげたい。と思う。その繰り返しが人生で、もう後悔してもしきれない罪に塗れて、いずれ罰を食らう日が来ても、あんな事しなければ、などと思うことは絶対にしない。過去の私の必死に足掻いて生きた跡を後悔などという感情で否定したりしない。一生懸命、生きてきた。そしていまも、必死で生きている。それで十分偉いと思う。

 

…とまあ、それが、これです。

へぇ。ふーん。という感じ。もう見慣れてしまった。