遺言

ちらしのうら

あまり記憶が無い、んだ、あんなことばかりしていたから、無責任だよね 知りたくなかったから、解りたく無かったから全部忘れることで私は私を守ったんだ それが間違っていていかに馬鹿な選択だったとしてもそれしか無かったから

助けてくれたら良いのにな。こんな風に思ったの、私が生まれて、初めてかもしれない。けど、助けては貰えないんだ。その所為で死んだ私がざまあみろと笑っているような気がする。私はどうやって死ねば、次の私が生きてくれるかな、どうしたら次の私を指差して嗤うことなく死ねるかな、なんて ね

怨みで死ぬことがなければ良いけど、結局は恨んでいるんだ やっぱり救けてはくれないんだね、なんて、私は私であなたはあなたなのに、助けるなんてあるわけないのに何を期待しているな、馬鹿じゃ無いの、そうだろうね、私は馬鹿なんだよ、期待を捨てられないでいる

救いたいと思われるような価値があれば、少しは愛して貰えたのかもしれないなんて、おかしいよな、おかしいな 笑える。どうかそんな風に生きないで、生まれないで 期待をしないで 許されないで