幸
いつから死にたいと思い始めたんだろう。
私、それに気付いたときから、多分もう「わたし」じゃなかった。「死ぬのは怖い」から、「死にたい」になった瞬間から、わたしは「私」にささえられていた。自分を否定する私と、傷つく私と、慰める私、肯定する私が居て、私は救われた。いまだって…
しにたいよ。って言うと、いいよ、一緒に死のう。と言ってくれる。私はそれが落ち着く…ついてきてくれる、と言う。そんなこと言われたことがなかった。言われても、嘘だった。「ごめん置いていくね」「先に行くね」
一緒に居てくれる。一緒に傷ついてくれる。私のために泣いてくれる。私と一緒に、死んでくれる。
ああ、だから…生きなきゃいけなくとも、私、頑張れるよ、ありがとう
そんなこと言ってくれるの、私、だけだよ
お願い見捨てないで。
ごめんね、あいしている。