遺言

ちらしのうら

惨敗

震える指でノートを握りしめてなんとか伝えた言葉に、到底理解不能という態度で返されたので、もう話すのやめよっかなってなってる必です。こんばんは。

昨晩の決意通りちゃんと伝えました。自分でも可笑しくて幼稚で馬鹿げていることくらい分かっていて。それでも私にとっては、疑いようもなく、そう、であることを…理解できない、それはおあそび、ままごとだと言われたら。きっと、そうなんでしょうね

 

先生ごめんなさい。先生がきっと成れるよ、と後押ししてくれた、私もわたしもない優しい私には、やはり、当然に成れなかったのかもしれません。

先生。やっぱり先生に会いたいです。分からない…どうしたらいいのでしょう。どうするべきですか?先生が犠牲にしなくていいと言ってくれた私を、守るために、私はどうすれば?

 

視界がくらくらと揺れて、遠くなっていく

伝えたいことなんて何も無いんです…最初っから、なにひとつ。温い波に揺られて沈んでいく 其処が幸せだといいな 橙色だといい 光芒の差す穏やかな夕空のように