遺言

ちらしのうら

約束

きたない左腕を見ていると癒される

皆が違うっていう中でこれだけはそうだから許される

みんながただしい答えを刷り込もうとしてもこれは一生消えないから救われる

上書きしても痕は無くならないから信じれる

ただしいまともとそうでないの境目なんてあやふやで白が次の日には黒になってるような世界では何も信じられないから揺るぎないものがいい。それは記憶や自己や人が名付けた保証なんて嘘で簡単に塗り替えられる様なものじゃダメだ、だめなんだ。だからちゃんと目に見えてどうやっても書き換えることが出来ないものじゃなければ。

傷は治ってもその跡は消えない。一生消えない。この身体が死ぬまで消えない。それが私。これこそが私。愛すべき私。愛されている証拠