遺言

ちらしのうら

猫はおひさまの匂いがする

幸せっていろんなかたちがあるけど、いわゆる常識的な幸せって、お金があって、社会的に良い立場にいたり、楽しんで仕事してたり、趣味していたり、友達が多かったり、いい人と結婚していたり、素敵な家庭を築いていたり…、、とか?

そういうふつうな幸せ、は、自分には望めないんじゃないかなと諦めているところがある

きっとそういう風に幸せな人にも、不幸なことってあると思うし、差し引きしたら、同じくらいなのかもしれない、

でも、なんとなく、みんなでああ幸せだね、それは不幸だね、って、言い合えるかたちって、羨ましいなと思う

誰かと比べたいわけではなくて、自分がどう思うか、どうなのか、それこそが大事だと思いつつも、ひとりきりで「幸せだ」と噛み締めるだけで、どこにも行けない幸せ不幸せは、かわいそうだと思ったり

此処で、少しは、外に出しているけれど、みんなに理解して欲しい、理解はしなくとも、聞いてくれたらいいのに、という欲さえ、諦めているところがある

 

テレビの中で、小さい子供が駆けてきて、それをお父さんとお母さんが抱き締めて、笑う

そういうのを見てると、眩しくて、きっとそういうのが幸せと言うもので、理想的で、そこは明るいひなたなんだろうな、と思って、なんとなく後ろめたく、淋しく、そして皆が幸せならいいなと思ったりする

 

自分は幸せものだ。それはまちがいない。ただ、なんとなく、とおい